これまでにもカメラを活用した人数カウントや人流分析についてご紹介してきましたが、
今回はその中でも、プライバシーに配慮した「ステレオカメラ型センサー」に焦点を当てて解説します。
店舗や商業施設において、人の流れを把握するための手段として「カメラ型センサー」の導入が進んでいます。
一方で、「カメラを使う=監視されるのではないか」という懸念から、導入に慎重になるケースも少なくありません。
こうした背景の中で注目されているのが、プライバシーに配慮したステレオカメラ型センサーです。
■ ステレオカメラとは?
ステレオカメラとは、2つのレンズを使って対象物との距離を測定する仕組みを持つカメラのことです。
人の形状や位置を“立体的な情報”として捉えることができるため、単純な映像解析よりも安定した人数カウントが可能になります。
この方式では、画像そのものではなく、距離や形状の情報をもとに人を認識するため、環境の影響(照明や影など)を受けにくいという特徴があります。
■ プライバシーに配慮した設計
近年のステレオカメラ型センサーでは、プライバシーへの配慮が重要なポイントとなっています。
例えば、一部のセンサーでは以下のような仕組みが採用されています。
顔認識を行わない
個人を特定する情報を取得しない
映像を保存せず、数値データのみを扱う
シルエットや点群データとして処理する
これにより、「カメラで撮影している」という印象を与えにくく、施設利用者への心理的な負担を軽減することが可能になります。
■ カメラ型センサーが選ばれる理由
カメラ型センサー(特にステレオタイプ)は、単なる人数カウントにとどまらず、以下のような分析が可能です。
入店・退店人数の把握
滞在時間の測定
通過と滞留の判別
エリアごとの混雑状況の可視化
こうしたデータを活用することで、売場改善や人員配置の最適化、イベントの効果測定など、より具体的な運営改善につなげることができます。
■ 導入時に押さえておきたいポイント
一方で、カメラ型センサーは設置環境によって精度が左右されることもあります。
設置高さや角度
人の流れ(交差・滞留)
設置位置(入口・通路など)
そのため、機器の性能だけでなく、「どのように設置し、どう活用するか」まで含めた検討が重要になります。
■ まとめ
ステレオカメラ型センサーは、精度の高い人数カウントと分析が可能でありながら、プライバシーにも配慮された人流計測手段として注目されています。
単に人数を把握するだけでなく、そのデータをどのように活用するかによって、店舗や施設運営の質は大きく変わります。
人流データの取得から活用まで、最適なご提案を行っています。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
前回の記事では、人流センサーと人数カウントカメラの違いについてご紹介しました。
人数カウントカメラは手軽に導入できることもあり、「どこまで使えるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
人数カウントカメラは、映像をAIで解析して人の通過や滞在を検知する仕組みです。比較的低コストで導入できたり、既存のカメラと兼用できるケースがあったりと、取り入れやすい点が特徴です。
たとえば、出入口を通過した人数のカウントや、時間帯ごとの来店傾向の把握といった用途であれば、カメラでも十分に活用できる場面はあります。「まずは大まかな人数を把握したい」という場合には、選択肢のひとつになります。
一方で、カメラによる人数カウントは、設置環境の影響を受けやすいという特徴もあります。照明の変化や逆光、人が重なって通過する場面などでは、カウントにばらつきが出ることもあります。設置角度や高さによっても精度が変わるため、安定した運用にはある程度の調整が必要になることもあります。
そのため、来店人数を正確に把握したい場合や、施策の効果検証などに活用したい場合には、少し注意が必要です。特に混雑しやすい出入口では、想定よりも誤差が出るケースもあります。
人流データを活用するうえでは、「どのくらいの精度が必要なのか」をあらかじめ整理しておくことが大切です。大まかな傾向を把握できればよいのか、それとも正確な人数データをもとに分析したいのかによって、選ぶべき方法は変わってきます。
より安定した計測が求められる場合には、人流センサーを検討するケースもあります。TOFセンサーのように距離情報をもとに人を検知する方式は、照明や影の影響を受けにくく、混雑時でも比較的安定した計測がしやすいのが特徴です。
人数カウントカメラも有効な手段のひとつですが、その特性を理解したうえで使い分けることが大切です。用途に合わせて適切な方法を選ぶことで、より活用しやすい人流データにつながります。
人流データの活用方法や、施設に合った計測方法については、こちらのページでも詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください!
長年に亘り様々なお客様の環境下でご採用いただきましたサーマルセンサー「Gazelle シリーズ」を、2021年4月のご注文分をもって販売を終了いたしました。
代替機は3DTOFセンサーとなります。 従来と同じ環境下で置き換えることが可能です。